学長x著名人対談

第2回 ベストセラー著者 美崎 栄一郎氏×高嶋美里

美崎 栄一郎氏00

「『結果を出す人』はノートに何を書いているのか」著者
美崎 栄一郎氏

1971年生まれ。
大手化粧品メーカー勤務

ビジネスでは多くのヒット商品を開発し、プライベートでは毎月150人以上の勉強会を主催する"スーパーサラリーマン"として一躍注目を浴びている。
ビジネスマンに欠かせない「計画」から「アクション」までを組み込んだ、処女作「『結果を出す人』はノートに何を書いているのか」は発売後3日で2回目の重版が決まるベストセラーとなり、2010年ビジネス書大賞総合第1位を獲得。
その他、「成果を生む人が実行している朝9時前のルール」など著書多数。 美崎栄一郎公式サイト

サラリーマンからベストセラー作家へ

美崎 栄一郎氏01
高嶋
美崎さんはサラリーマンだったじゃないですか。
サラリーマンからベストセラー作家になるのって、並大抵の道じゃないと思うんですが、とっかかりというか、どういう風にチャンスをつかんだのかを教えてください。
最初、サラリーマンになってから、作家になろうと思ったきっかけというか。
美崎
最初に会社員になっていると、作家になんかなれないと思うじゃなないですか。
高嶋
普通はそうですよね。
美崎
ただ、よくよくみていると、ビジネス書のフロアに並んでいる本というのは、サラリーマンの人が書いている本もだんだんでてきているわけですよ。
> 今、時流として多いのは、独立されている方がちょっと前までサラリーマンをされている方が書いているわけですよ。
高嶋
ああ、今多いですね。
美崎
多いですよね。
そのひとつ前の世代はリタイヤされた社長さんが書いているという、今も書いておられますが、吉越さんだとか。
そういう方が書いているケースが多くて、次の世代になって、会社をでて独立された方が書いていて、一部、ビジネスマンしながら書いている人もいる。
そのビジネスマンしながら書いている人もいるんだということに気がついて、そうすると自分も書けるんじゃないかと。
高嶋
可能性を見出して?
美崎
そうですね、はい。
高嶋
可能性があると思っても、何していいのか最初わからないじゃないですか。
美崎
はい、わからないですね。
高嶋
最初、まず何をしたんですか?
美崎
近くの人から聞くということですね。

売れている人、知っている人から聞く。これが確実。

美崎 栄一郎氏02
高嶋
聞き込みを?
美崎
聞き込みを開始することで、例えばビジネス書を読んだ後に、ビジネス書の作家をやっている人に会うとか。
高嶋
どうやって会うんですか?
美崎
そんな相手はコロコロいるじゃないですか(笑)。
高嶋
なるほど~、コロコロ?(笑)
美崎
コロコロ(笑)。
コロコロいるところで、聞くということで、何人も聞いているとだいたいの方法論が分かってくる。
その業界はその業界で方法論がたぶんある。 それが他の業界にいくと常識のことがわからないことが多いじゃないですか。
出版も同じで、聞きこんで、編集者から聞くということと、あとは著者から聞くということをしました。そして聞く時のポイントが、「売れている人から聞く」ということ。
高嶋
あぁ、なるほど。
美崎
まぁ売れていない人からも話は聞いているんですが、売れていない人から聞いた情報は「ああ、だから売れなかったんだ」ということが分かるし、売れている人から聞くと、こういう風にしたから売れるんだって、経験したことがある人でしかなかなか分からない。
高嶋
そうですね。
美崎
なので、編集者は一番大事だという。
高嶋
編集者が一番大事?
美崎
そう、売れるために動く編集者が大事。
高嶋
売れる編集者を選ぶ?
美崎
そう。
特に最初の書籍の場合は、どういうものを書いていいのか分からないので。売れるネタを分かっている編集者が売れる書き方だとか売れるタイトルの付け方だとか、売れる装丁のデザイナーだとかを知っているので、全然知らないとこに行くよりは知っているとこに行く方が確実だということです。
高嶋
最初はセミナーで人脈を広げて、そういう編集者に行きついたということですか?
美崎
そうですね。でも人脈を広げているつもりはなくて、実は。
人づてにやっていっていっているだけで、一人やって誰か紹介くれというと、一人あったら、次の人を紹介してくれるわけですよ。

一度つかんだチャンスは、次につなげる

美崎 栄一郎氏03
高嶋
でも、ただ何にもなくて紹介してくれと言っても、紹介してくれるわけじゃないですか。何かしら、ないと…。
美崎
それは今日セミナーで話そうと思っているんですけど、準備することが大事で、準備している人に対しては、向こうもそれなりの対応をしてくれると。
編集者の方と会うときは、その編集者が担当した本を5・6冊…一番多かった時で10冊ぐらい読んで「ここがどう面白い」だとか「ここはなんでこうなったのか」などを自分なりに解説してそれを質問するっていう風にすると…。
高嶋
その視点が面白かったから見出されたということもありますよね。
美崎
そうですね。そこがあると信用ができるわけですよ。
「ああこの人は自分がやってきたことを、こうやって読んできてくれたんだ」とわかると、それはその分だけ相手がよりよい情報を教えてくれるんですよ。
「なんでこのタイトルにしたんですか?」「タイトルで売れたんじゃないですか?」「この装丁すごいいいですよね」とか、この質問をしなければこの先はないわけじゃないですか。
ただ「どうやったら売れるんですか?」と漠然的に聞きに行っても答えはでない。 「この表紙どうやっているんですか?」とか、「どうしてこのテーマ設定にしたんですか?」とか、「このページのこの書き方はおかしくないですか?」とか、具体的などころを突っ込むと必ずみなさんこだわりがあるので、こだわりのあるところに関してもっと深く聞ける。
そうすると、1時間の予定のランチミーティングが3時間とか4時間とかになってくる。
高嶋
すごいですね。
美崎
向こうも面白くなって、どんどんしゃべってくれるんです。
高嶋
相手の興味をひきだしているわけなんですね。
美崎
そうですね。普段聞かれることがないんです。
編集者もそうですし、著者さんもそうなんですけど、本をむちゃむちゃ読み込んでいって質問してくれる人って少ないので、そこをちゃんと聞かれると嬉しくて本に書いてないこともさらに話してくれる。
それがあったからこそ、「尊敬している編集者はいますか?」とか「他の出版社で動いていますか?」とかいう話をすると、「誰々いるよ~紹介するよ」とか、そんなかんじで紹介していただいたってかんじですね。
高嶋
なるほど~。それで出版もされて、そのあとメディアとかテレビにもばんばんでていますよね。 そのとっかかりも同じような感じですか?
美崎
それは売れるための番組みたいなのがあって、売れるタイミングを見ておく。メディアは取り上げたいシーズンがあるので、そのシーズンを見ておくってことですよね。
高嶋
全部把握して、計画的にやっていくわけですか?
美崎
計画的に?
高嶋
ラッキーとかそういうのではなく、全部考え抜かれているわけですか?
美崎
ラッキーはラッキーな部分はあるんですけど、ラッキーはどう転がってくるのか分からないので、最初から期待してはいけない。
準備していくことがやっぱり大事で、例えばノートの本を出すんだったら、ノートの本のシーズンがあるので、そのシーズンにかかるように出さないといけないとか。 化粧品だったら、秋冬の商品を例えば6月に出すのかというと、「そんなの秋冬じゃないよ、夏物を出さないといけない」となる。
でもやりがちなんですよ。 シーズンを無視して、自分たちの技術のリリースとタイミングで出してしまう。 そういうのがないように、することが大事なんです。
たとえば最近でいうと、ipadを出した後に、iphone4を出している。逆では駄目なんですよ。
高嶋
そうなんですか?なんでですか?
美崎
ipadに入れられてるものというのは、iphoneを触っている人達のあのインターフェイスを大きくしているわけなんです。
そうすると、大きくすることによって別の体験ができることを支持されるんです。こっちはiphoneとはまた違う世界を与えてくれるんです。
iphone4というのはiphoneより画面の解像度が上がっているんです。そして液晶とか別の技術よりこいつの方がよかったりするんです。
そうすると先にこっちをだしてしまうと、こっちが売れなくなってしまう。こっちを体験させておくと、だいたいこっちがほしくなる。
ipadやっていると、iphoneの画面がむちゃむちゃ小さく感じるんですよ。そのあとに解像度の良いiphone4が出てくると、買うわけなんですよ。

自分を「ニュース」に

美崎 栄一郎氏04
美崎
こうやって自分たちで自分たちの商品の展開を考えて作っている。 このタイミングっていうのを自分たちで計画してやっている。
アップルとかも、わざとリリースをするときにニュース性を出すようにしていますし、ニュース性があるようにしないと駄目なんです。マスコミに取り上げてもらうようにわざとニュース性を作るんです。
わざとアップルのドアの前に並ばせたりるとか。ipadの時もやりましたよね。たぶんiphone4の時もやると思います。
わざと並ばせることによって一般の公共のニュースになるんです。
「アップルの新商品がでました」ではなく、「東京でたくさんの人が行列しています」というニュースになるんです。
それが、「新製品でました」という発表になるわけなんです。それをうまくやっている。
クリスピーとかも話題になっていましたよね。行列になっているって。たかだかドーナツ屋なんだけど、別にいつでも食べられるし、並ぶ必要もないんですけど、並んでいるとニュースになるんですね。 それはわざとニュースを作っているんですね。
高嶋
それと同じことを出版でも?
美崎
出版でもそうですね。ニュースになるようにしなければいけないし、ニュースになると、そこからまたさらにニュースはニュースを呼ぶんで。 メディアにいっぱい取り上げられれば、ということになっているんですね。
高嶋
もともとは小説を書きたいと思っていましたよね。
美崎
はい、はい。
高嶋
それは、これから書いていこうという計画はあるんですか?
美崎
小説を書きたいというのは、どこかで頭ではやろうかなと思っていて2冊目の小説を書いているんですが、どこまでそれが許されるのかとか許されないのかとか、やっぱりビジネスはビジネスと考えないといけないので、そこを意識しながらやらないといけないのかなと思っています。 まぁ出版社と打ち合わせをしている時も、今、だから実は10社ほど内定をしていて…。
高嶋
すごいですね。相当、毎日書かないと。
美崎
書けないので。
今年は書くけれど、来年は書くペースを落そうとか、自分の書きたいものだけにしぼろうとか、意識してますけど。今年書いていることが意味があって、サラリーマンをやりながら10数冊書いた人がいたら、それはニュースになる。
高嶋
話題ですよね。
美崎
そのために、この期間密に書いて、でもそれだけでは疲れちゃうので、そのあとからは絞って自分の書きたいものと、ビジネス層を考えて自分はビジネスマン本を見ているわけですが。それよりか自分の時間をとられてしまうので、そこを考えてやりたいなと思っています。
高嶋
では、うまい時間の使い方というのを、セミナーでお願いします。ありがとうございました。
美崎
ありがとうございました。
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