携帯アフィリエイト塾シビスHOME > 学長×著名人対談 > 福田 淳氏
株式会社ソニー・デジタルエンタテインメント・サービス
代表取締役社長
福田 淳氏
大阪府出身
1965年7月26日(昭和40年) 日本大学芸術学部卒。
ケータイ向け娯楽番組を提供する ソニー・デジタル エンタテインメント社長。
スカパー衛星放送「アニマックス」など多数のニューメディア立上げに関わり、ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント、バイス・プレジデントを経て現職。
2007年4月の創業以来、「おでんくん」を初めとするライセンスコンテンツの配信で大成功したソニー・デジタル エンタテインメント。昨年は「The World of GOLDEN EGGS」が大ヒットし、オリジナルコンテンツプロバイダとしても、大きな飛躍を遂げた
- 高嶋
- 今日お聞きしたいのはスマートフォンのことなんです。
- 福田
- うわ~ほんと難しい。やっぱり本業は難しいですね。
- 高嶋
- 携帯の公式サイトがあるじゃないですか。
スマートフォンの普及がどんどん進んで、シェアが大きくなってくると、これがどんな風に変わってくるのかお聞きしたいのですが。 - 福田
- 技術的な話とプラットフォームの話ばかりが先行しているんですけど、ipadが話題になったときにツイッターをみていると、それが世の中すべてのように思う訳なんですが、言ってみれば普及台数の比率でいうと一億台に対して、200万台とか300万台とかパーセンテージはたいしたことない訳なんですね。
で、コンテンツ側から言うと、今までのガラパゴス携帯といわれるような月額課金という課金の仕組みをもつプラットフォームは、非常にコンテンツプロバイダーの収益の基盤になっていていいなと。
それに対してアップル型・今後のスマートフォン型はワンバイワン(One by One)といって一個一個をダウンロードする、となると、短期的に収益が低くなるんじゃないかという懸念をコンテンツ提供者側が持ったんですけど。
ただ、長い目で見たら、お芝居の時代から映画があって映画からテレビがあって、漫画が始まって、アニメがきてネットがきて、ゲームがきて・・・・という風に巨視的な視点で考えると、強いコンテンツは あらゆるデバイス・あらゆるカタチをのり超えてお客さんの心に浸透する。
あしたのジョーが30億円かけて来年1月に映画公開されると言うことは、梶原一騎先生が生きているときには想像もつかなかった話です。そしてタイガーマスクのパチンコが今年の末にでたりすることも作られたのは1967年のことですから、遙かにメディアの枠を超えているわけで。
そう考えますと、スマートフォン・アンドロイド・いろいろなデバイスやプラットフォームというのは、一時的・短期的には業界の話題になるんでしょうけど、言ってみれば業界だけの話題なんですよね。
となると、注意深く見ていかないといけないのかもしれませんが、物作りという観点からいうと、あまり気にしない。むしろその器の特性に対してどういうお客さんが来るのかを読んでいくべきかと。
- 高嶋
- そうすると、携帯アフィリエイターとして今後のスマートフォンの動向が気になっている方はすごく多いのですが、どういうようなことを視野に入れて考えていけばいいと思いますか?
- 福田
- やっぱり一番最初にメディアが出たてのときには僕なんかも新しいもの好きなんですけども、そこに飛びつく人というのは飛びつくだけの好奇心がある分、一方で飽きやすいわけなんですね。
- 高嶋
- 確かに。
- 福田
- アーリーアダプターにひっぱられる形で、後から来られる方というのはだんだん一般の方つまりライトユーザになるわけなんですけど。
最初にくる方の評判があとに響くというのは否めないので、最初の新しいもの好きで厳しい目を持っている方に知ってもらうと言うことが大事だと思います。
プラットフォームも出はじめだから、「まぁ試しでやってみよう」とか、コンテンツサイドもそういうつもりで始めているところはだいたい失敗してると思うんですよ。台数が少なかったとしても一番目の声が厳しい人がいるので、一番完成形に近いカタチでコンテンツをもってでないと!
キャリアさんもそうですが、プラットフォームとかテクノロジーに関わる人については
(私はコンテンツを四半世紀やっていますので)、
今度こういうのが出るんで、また一つ・・・なんて、おまけとは言わないけど一つお願いしますよ、という言い方をされるんですけど、いや、おまけではやらないと。
そういうことではなくて、ここに同じ人間の一人が時間を統括するんだったらそういうアクセプトからみて完成したコンテンツを出していきたい、と。
- 高嶋
- 携帯アフィリエイターに対して、アドバイスというかおそらくコンテンツを作るという部分があまりないんですよ。
今後コンテンツ力をつけないと生き残っていけないのかな?と思っているですけど、その辺のアドバイスをお願いします。 - 福田
- 娯楽産業に四半世紀いきて、家族を養ってる自分からいうと物作りをする人が一番頂点にあって、二番目にいる人がアフィリエイターさん。つまりマーケターなんですね。
マーケターがいない限り、クリエイターがいくらいいものを作っても、山小屋でいい絵を描いても誰も知らないわけですね。
アフィリエイターの方はそれは餅は餅屋で、それをどううまくデリバーして裾野に広げていくのかっていうのが仕事ですから、マーケターがクリエイターである必要はないと思います。 - 高嶋
- なるほど
- 福田
- ただ作ったものの意図とか背景とか、どうしてそれがつくられたのかっていう好奇心をマーケターのプロの見方で見てほしい。
私だったらこういう切り口で、もしかしたらクリエイター・アーティストの人とは違うかもしれないけど、世の中に広められることができるかもしれない、と考えてほしい。
たとえばカフカの「変身」なんていうのは今、休みになったら必ず読まないといけない百選の文庫本になっていますけど、あの方は銀行員で42歳で亡くなるまで全く有名でもなんでもなかったんです。
本も一冊も出していない。
ゴッホも生きている間にはたった1点しか絵を売っていない。
だけどカフカの場合はマックス・ブロートという友達がいて、第一次世界大戦前にこれ面白いから出そうか、ということで本を出したら世界的文学になったわけですね。
マックス・ブロートというのは、彼も作家でしたけど彼もアフィリエイターだったと思うんですね。
だからアフィリエイターは作家の人の思いをくんで後世にどのようにデリバーするか、本質がなんなのかを考えることが一つの方法なのかなと思います。 - 高嶋
- どう見極めるかと言うことが大事なんですね。
ありがとうございました。 - 福田
- ちゃんと話せてよかった(笑)















